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これだけは抑えたい3つのポイント!投資信託の選び方(初心者向け)

投資信託におけるポイントを説明する画像

投資信託を始めてみようかな?始めてみたけど本当に大丈夫?

という投資信託の初心者の方へ。

まずどんな金融商品にも、メリット・デメリットがあるということは
最初に理解しておきたい。

寝て起きたら10万円が手に入るような話がもしあるとすれば、
逆に10万円損をする可能性も同じようにあるという意味でもある。

投資信託はそこまでシビアではないにしろ、
投資した金額より、リターン(利益)が少ないこともある、
ということを忘れてはいけない。

お勧めする「積立投信」の選び方をお伝えします。
私自身は長期投資による資産形成という目的で運用、
という理由で投資信託を選びました。

 

投資信託商品の狙い目・ポイント

選び方は様々ですが、例えば「投資信託 ランキング」と検索して
1位や2位に飛びつくのはやめたほうが良いでしょう

どんな商品かを理解せずに購入することほど、
愚かで危険なことはありません。

選ぶ時に重要なポイントは3つだけ。

  • 手数料
  • 分配金の有無
  • シャープレシオと標準偏差

最低限これが分かれば商品を選ぶことが出来ます。
まずはこれだけ。順番に見ていきましょう!

 

最初から最後まで手数料!まず手数料をチェック

手数料はいくつか種類があります。

  • 販売手数料(購入時の手数料)
  • 信託報酬(運用管理のための費用)
  • 信託財産留保額(解約時の手切金)

買う時、持っている間、売る時など
異なったタイミングで費用が発生してしまいます。
それぞれについて詳しく見ていきましょう!




販売手数料は小さくすることがコツ

積立投信において、購入のたびに毎回「販売手数料」が発生します。
言い換えれば、購入手数料です。
目安は0.5%~4%程度

例えば販売手数料2%なら、10万円分購入した時に
2000円分は手数料として引かれてしまいます。
買った瞬間に9万8000円分の信託財産になってしまいます。
・・・と思うかもしれませんが、実は販売手数料には消費税がかかります。

上の例でいうと、販売手数料2%に消費税8%がかけられるため、
実質2.16%の費用がかかります。

つまり、10万円分の投資信託を購入すると、
9万7840円になってしまいます。

やはり販売手数料は小さいに越したことはありません。

ちなみに・・・
「高い手数料を払えば会社も運用を頑張ってくれるだろう」

というのは一切ありません!!
投資の世界では、高い手数料を支払ったからといって成果が大きく出るとは限らない
という周知の事実があります。

何故なら、しっかり儲けられるかどうかは
運用してみないと分からないからです。

最近多くなりましたが「ノーロード投資信託」というものもあります。
これは販売手数料が無料というとてつもなく良い仕組みです。

信託報酬は小さく抑えることがコツ

販売手数料は購入する時にかかる費用でしたが、
信託報酬」は保持し続けるとかかる費用です。
つまり、運用を頑張ってもらうための手数料ですね。

目安は0.5%~2.5%

継続的に発生する費用ため、上記の「販売手数料」、
下記に記載する「信託財産留保額」よりも重要です。

投資信託は基本的に長期間(1年~十年単位)運用する為、
かかり続ける費用は少なくするべきでしょう。

例えば(上で説明した)9万7840円を投資していて、
信託報酬が2.0%だった場合、
投資している金額に対して2.0%が毎年かかります。

1年まとめて計算すると、9万7840円×2.0%で1956円。
ですが、一年間分まとめてではなく日当たりで計算されます。
そのため、1956円/356日で、毎日大体5.5円の費用がかかります。

「な~んだ5.5円か、1ヵ月で170円ぐらい大したことないじゃん」
と思いがちですが、
例えば500万円分を投資して、30年運用したとすると、
信託報酬だけで30万円分も費用がかかってしまいます。

実際運用することでそれ以上のリターン(利益)を得られる可能性はありますが、
手数料だけで30万円も取られてしまっては痛いです。

信託財産留保額は気にしないで良い

まず、「口数」(くちすう)と「基準価額」(きじゅんかがく)を説明します。

口数:取引単位のことで、例えば株の場合は1株と表現します。
投資信託は1口、2口・・・です。

基準価額:総資産を口数で割ったもので、
1口(あるいは1万口)あたりの価格です。

もし、あなたが投資信託を解約すると、
全体の総資産金額から解約した分が減ります。
つまり、基準価額が下がる=他の人の資産価値が減る ということになります。

そうならないためにも、解約手数料(のようなもの)を支払い、
手切れ金として残していく仕組みが「信託財産保留額」です。

自分の知らない誰かが解約した時
信託財産保留額が大きいと・・・基準価額は下がりにくい
(全体に影響が出にくい)

自分がいざ解約しようとする時
信託財産保留額が低いと・・・費用が少なくて済む
(自分の利益が少し減る)

私個人としてメリット・デメリットはシーソーのように1:1だと考えます。
従って、信託財産保留額はあまり気にするポイントではないでしょう。




投資信託における手数料のおさらい

手数料のポイント

・販売手数料は小さく!
・信託報酬は小さく!
・信託財産保留額は参考程度

でした。確かに手数料は安いに越したことはありませんが、
それを上回るメリットがあれば、目をつむることも可能です。
次は積立投信で要となる分配金の有無について説明します。

 

分配金とは?分配金の有無について

分配金」と聞くと、「定期的に貰えるありがたいお金」のように思えるが、
実は定期積立においては不要である

お勧めは・・・というより
分配金無し(再投資型)一択です。

再投資型の反対は「受け取り型」です。

分配金(受け取り型)とは、その名の通り資産運用で得られた利益を
投資家へ還元する仕組みです。
「貰えるだけ得じゃん!」と思いがちですが、
分配金は利益の一部や元本(かけた金額)の一部を切り崩して
投資家に渡すもの
なんです。

つまり、分配金が発生すると全体の総資産額が減ります
長期的に運用したいのに、大事な複利効果が得られません。

その為、得られた利益をさらに投資し、
どんどん資産を大きくしていこう!という仕組み

分配金無し(再投資型)です。

分配金ありの場合、数ヶ月に1回や半年に1回、
定期的にお金が貰える(返ってくる)ので、
「お小遣い感覚で資産運用!」したい人には良いかもしれません。

でも、「数年以上腰を据えて資産を作りたい!」という人には
向いていません。

 

シャープレシオと標準偏差 とは何?

ここでは投資信託商品についての
リスクとリターンの話をします。

10万円かけて11万円(+1万)になるのと、13万円(+3万)になるのでは、
13万円になる方が嬉しいですよね?

でも資産運用は、うまくいかない場合も。
その時は9万円(-1万)や7万円(-3万)になったり・・・と
増える可能性に対して減る可能性もあります。

そこで大事なキーワードは2つ。
シャープレシオと標準偏差です。

シャープレシオは高いほうが良い!!

シャープレシオ」は、
リスク(損失の可能性)とリターン(利益)の比率を表しています。

【シャープレシオの計算式】
シャープレシオ = 投資商品のリターン ÷ 投資商品の年率リスク

【注意】
長い年月のシャープレシオを確認しよう!
例を出します。

例1:
シャープレシオ 半年+3.0、一年+1.2、三年-0.5
短期的に見ると大きな効果が得られそうですが、
長期的に見た場合リスクのほうが大きくマイナスになっています。
選ぶべきではありません。

例2:
シャープレシオ 半年+2.0、一年+1.6、三年+1.0
例1に比べて短期的なリターンは小さい可能性がありますが、
長期的に見てプラスです。リスクをあまり取らず安定した投資信託といえます。
こちらの方が狙い目です。

長期的な視点でリターンを得られる商品を選びましょう。




標準偏差は低いほうが良い!!

標準偏差」とは(ざっくりとした意味で)ばらつきの大きさのことを言います。
足早に例を見てみましょう。

例題:(少し極端な例)
100万円かけた投資信託が、三年で150万円(+50万)になったとする

例1:
一年目+15万、二年目+15万、三年目+20万

例2:
一年目-50万、二年目+170万、三年目-70万

どちらも最終的に三年後には+50万の利益が出ています。
でもあなたならどちらの例が安心しますか?
ほぼ間違いなく例1の方を選ぶと思います。

標準偏差はこういったばらつき具合を数値で教えてくれるものです。
じゃあどういう読み取り方をすれば良いのかと言うと・・・

 
標準偏差(一年)が「20.0」だった場合、
例えば100万を投資すると・・・一年後にはこうなります。

・およそ68%の確率で80万~120万の間
・およそ95%の確率で60万~140万の間
・およそ99.5%の確率で40万~160万の間

つまり、ほとんどの場合-60万の損益~+60万の利益の間に入ります。
これはかなりばらつきがある例です。

一方、標準偏差(一年)が「3.0」だった場合はどうでしょうか。

・およそ68%の確率で97万~103万の間
・およそ95%の確率で94万~106万の間
・およそ99.5%の確率で91万~109万の間

かなり堅実な感じですね!

つまり標準偏差が大きいと、
大きく利益が出る可能性もあれば、大きく損をする可能性もあるということです。

自分のイメージに合った標準偏差を選びましょう。
始めはリスクを大きくとって、
少し資金が溜まったら堅実に行くのも手ですね!

シャープレシオと標準偏差 大切な用語 まとめ

シャープレシオはリスクとリターンの比率
大きければリスクに対して利益が大きく、
小さければリスクに対して利益が小さい。
もちろんプラスが大きいほどよい。

標準偏差は利益損益のばらつき具合
大きければ利益と損益の差が大きく、
小さければ利益と損益の差が小さい。
小さければよい、大きければよい、というものではない。
状況に応じて選択が必要。

【CAUTION】注意【CAUTION】

シャープレシオ、標準偏差は
これまでの運用実績における結果です。
あくまでも結果。

つまり、これまでの成績がとても良いからといって
来年もそうとは限らない。

突然リーマンショックのような金融危機が起こらないとも限りません。
自己責任、リスクを理解して無理のない投資を心がけましょう。
間違っても貯金を全部投資信託へぶちこむなんて事は・・・やめましょう。




投資信託における3つのポイントまとめ

慣れない単語も多く、初めは難しいと感じることも多いかもしれません。
私がお勧めするのは、実際にお金を投資してみるということ。

最近では5000円や1000円から積立が出来る投資信託もあります。
まずは一度トライしてみて、後から知識をつけるのも大事です。

私自身、投資信託を始めた時はこの記事に書いてあることぐらいしか知りませんでした。
実際にお金をかけてみて、得したり損したりして初めて
あっ、そういう事だったのかぁ~」って納得出来ることもありました。

例えば投資信託では毎月5000円の投資で30年、
年利5%で運用したとすると・・・・
単純計算で180万円の投資で約400万円のリターンです。

実際はここまで単純ではありませんが、
上記に紹介したシャープレシオを見れば、
ありえない数字ではなく、現実的です。

まずは少額からでも、始めて見ませんか。

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